教科書検定 「脱ゆとり」定着、10年前よりページ数36%増に

産経新聞 4月4日(金)16時13分配信    

 4日に検定結果が公表された新しい小学校教科書。10年前の検定に比べてページ数が3割以上も増え、「脱ゆとり」路線の定着を強く印象づけた。現行教科書と同様、発展的な内容も多数盛り込まれ、学力向上を目指す学習指導要領の狙いを反映した内容といえそうだ。
 新しい教科書の9教科合計の平均ページ数は6646ページで、前回の平成21年度検定に合格した現行教科書より9%増加した。ゆとり教育が行われていた15年度検定と比べると、平均で36%も厚みを増したことになる。教科別のページ数は、理科が10年前より64%増、算数41%増、国語、社会はともに27%増えた。
 現行教科書は、脱ゆとり路線への転換で学習指導要領に反復練習の充実が盛り込まれたことから、習った内容を復習する記述が随所に目立つ。新しい教科書もこの流れを引き継ぎ、算数では、自主学習用の練習問題を低学年から手厚くした教科書も登場した。
 また、児童が自分で調べたことを文章にまとめ、発表させる構成や、ノートの取り方を紹介する記述なども充実している。
 学習指導要領の範囲を超える「発展的な内容」は計588カ所(現行622カ所)に上った。全ページに占める割合は1・3%(同1・5%)となり、現行教科書並みに盛り込まれた。5、6年用の教科書で、中学校の学習内容を「発展」として紹介するなど、小中連携を意識した教科書もあった。