亡き姉の卒業証書を受け取る 仙台市立荒浜小学校
東日本大震災の津波で被害に遭った仙台市立荒浜小学校の卒業式が22日、間借り先で開かれた。
 学校側が《津波で亡くなった3年生の熊谷花瑚さん(当時9歳)も一緒に送り出したい》と提案し、妹で小学4年の海音さん(10)が代理で花瑚さんの卒業証書を受け取った。
 海音さんは震災で両親と2歳上の花瑚さんを失い、現在は岩手県陸前高田市で祖父母と暮らし、市立高田小に通っている。この日は祖母、隆子さん(72)らと出席。隆子さんは、乗馬講師になるのが夢だったという花瑚さんが馬に乗ってほほ笑む写真を胸に抱き式に望んだ。
 式場となった仙台市立東宮城野小の体育館で、《熊谷花瑚》と呼ばれると、海音さんは落ち着いた声で《はい》と応じ、他の卒業生と同じように壇上で卒業証書を受け取った。 …  荒浜小の川村孝男校長は《花瑚さんは昆虫が好きで虫を捕まえてくるような活発な子。姉妹でおしゃべりしながら登校する姿が印象的だった》と振り返った。
 海音さんは《4年生なのに卒業証書を受け取るって何か変な感じ》とおどけた。 隆子さんは《一番つらいのは海音だと思うけど、泣き言はまったく言わない。我慢強いんです》と話した。さらに、はかま姿の卒業生を見て《本当は花瑚もここにいたんだろうな、と思うと・・・・》と声を詰まらせた。
◎朝日新聞より引用